TeethON塾長です。
今回は梅毒について解説します。
最近性感染症が増えてきていて、私自身も口腔、咽頭部の梅毒やパピローマ関連の腫瘤を見かけることも多くなってきたと実感しております。

それでは徹底解説!!!!!
**梅毒(syphilis)**は、トレポネーマ・パリダム(Treponema pallidum)というスピロヘータによって引き起こされる性感染症(STD)。
感染力が強く、経過によって症状が変化するのが特徴です。
・性行為(口腔性交含む)
・経胎盤感染(先天梅毒)
・血液製剤(現在は極めて稀)
👉 歯科でも「口腔内の無痛性潰瘍(硬性下疳)」は超重要です!
病期 時期 ポイント
第1期 3週間前後 硬性下疳(painless ulce)+所属リンパ節腫脹
第2期 数か月以内 バラ疹(手掌・足底)+扁平コンジローマ
+全身リンパ節腫脹
潜伏梅毒 数年〜 無症状+血清反応のみ陽性
第3期〜 数年以上 ゴム腫
第4期 〃 大動脈瘤+神経梅毒(進行麻痺・脊髄癆)
① 口腔内の初期病変 硬性下疳
→口唇・舌・口蓋に発生。無痛性潰瘍。
② 感染経路
→性感染・母子感染。医原性感染は稀。
③ 診断法
→非トレポネーマ試験(STS)
+トレポネーマ試験(TPHA)
④ 先天梅毒の歯牙症状
→ハッチンソン歯(上顎中切歯の切縁欠損)
ムーン歯
⑤ 治療
→ペニシリン系抗菌薬(第一選択)。アレルギー時はマクロライド代替可。
出題パターン キーワード
一期
→無痛性潰瘍+鼠径リンパ節腫脹
二期
→手掌・足底にも発疹が出る感染症
(麻疹・風疹との鑑別)
三期
→ゴム腫、大動脈瘤、神経梅毒(進行麻痺・脊髄癆)
先天梅毒
→三徴ハッチンソン歯・実質性角膜炎・内耳性難聴(=ハッチンソン三徴)
検査
→RPRやVDRL(STS)とTPHA・FTA-ABS(特異的試験)の併用
Jarisch–Herxheimer反応
→治療開始直後の発熱・皮疹増悪(トレポネーマの崩壊)
STS(非特異的) RPR・VDRL
→スクリーニング・治療目安
トレポネーマ特異的試験 TPHA・FTA-ABS
→確定診断
PCR法・直接蛍光抗体法
→初期病変検出
※初期梅毒で有用 即時
早期先天梅毒(出生直後)
→鼻閉(オゼーナ様鼻汁)、発疹、肝脾腫、貧血 皮膚症状が目立つ
晩期先天梅毒(2歳以降)
→ハッチンソン三徴(ハッチンソン歯+内耳性難聴+実質性角膜炎) 国家試験超頻出
🦷 ハッチンソン歯
→上顎中切歯の切縁がノッチ状に欠損している歯。
歯科国試では写真問題でも頻出!
第一選択薬:
→ベンザチンペニシリンG(単回筋注 or 繰り返し)
※ペニシリンアレルギー時はマクロライド(アジスロマイシン)またはドキシサイクリン
Jarisch–Herxheimer反応
→発熱・皮疹増悪
→ 一過性、治療継続可
性感染症スクリーニング
→梅毒陽性ならHIV・B型・C型肝炎も同時チェック
梅毒
→・無痛性潰瘍(硬性下疳)
・TPHA陽性軟性下疳
性器ヘルペス(HSV-2)
→・水疱→びらん→痛み強い
・核内封入体
カンジダ感染症
→白苔付着(口腔・陰部)
「無痛性潰瘍」→ 梅毒(硬性下疳)
「手掌・足底の発疹」→ 梅毒(二期)
「ハッチンソン歯・内耳性難聴」→ 先天梅毒
「治療直後に発熱・皮疹増悪」→ Jarisch–Herxheimer反応
「抗体価低下=治癒の目安」→ STS法(RPR・VDRL)
近年の歯科医師国家試験は、全身医学が基礎、臨床問わず広く問われます。
6年生から勉強を始めても間に合うことは間に合う。だけど、落ち着いて1年生から積み上げていけば、6年生は焦って勉強することもないです。
TeethONは時間を巻き返すかのようにスピード演習で特訓するのが特徴です。
もし、低学年の勉強に少しでも不安感じれば、是非是非お問い合わせください!!!