尿生成・排泄は 腎臓の生理学の頻出テーマ。
歯科国試では「電解質」「酸塩基平衡」「ホルモン」「糸球体濾過」の応用問題が出るので、
歯科医学生でも“医学部レベル”を押さえるのが合格の近道。
尿の生成はどこで行われる?
糸球体濾過(Glomerular Filtration)
近位尿細管での再吸収
ループ(ヘンレ係蹄)での濃縮
遠位尿細管・集合管での調節(ホルモン)
尿の排泄経路
まとめ:歯科医師国家試験で問われるポイント
重要語句まとめ表
尿は
腎臓 → 腎杯 → 腎盂 → 尿管 → 膀胱 → 尿道
の経路で作られ排泄される。
腎臓の機能は大きく3つ:
1. 濾過(キリアンス)
2. 再吸収
3. 分泌
● 糸球体濾過とは?
血液が糸球体に入り、
水・電解質・小分子を濾過し “原尿” を作ること。
● 歯科国試での最重要ポイント
GFR ≈ 100〜120 mL/min
1日 150〜180 L の原尿が作られる
濾過されないもの:
タンパク質
血球
大型分子(アルブミン)
→ 濾過障害=蛋白尿の理解につながる
● GFRを上げる因子
輸入細動脈拡張(NO・PGE2)
出口(輸出細動脈)収縮(アンジオテンシンII)
● GFRを下げる因子
輸入細動脈収縮(NSAIDs、交感神経)
輸出細動脈拡張(ACE阻害薬)
国家試験では 薬理×腎生理 の知識統合問題で超重要。
再吸収されるもの(覚え方:G-N-C-K)
・Glucose(100%)※SGLT2
・Na+(約65%)
・Cl−
・K+
※水も大量に再吸収される(約65%)。
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尿を濃くするための“対向流増幅(Countercurrent multiplier)”が登場。
● 下行脚
水の再吸収:あり
NaClの再吸収:なし
→ 尿が濃くなる
● 上行脚(太い上行脚)
水の再吸収:なし
NaClの再吸収:あり(Na/K/2Cl)
● ループ利尿薬(フロセミド)
Na/K/2Cl阻害 → 尿濃縮障害 → 利尿
(医師国試で頻出)
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尿の“質”を整える最終段階。
① アルドステロン
・Na⁺再吸収 ↑
・K⁺排泄 ↑
病態:
高アルド → 低K+
Addison病 → 高K+
② バソプレシン(ADH)
集合管に AQP2(水チャネル) を挿入 → 水再吸収 ↑ → 尿が濃くなる
病態:
中枢性尿崩症(ADH欠乏)
腎性尿崩症(受容体異常)
③ パラソルモン(PTH)
Ca²⁺再吸収 ↑
リン排泄 ↑
(医師国試で高頻度)
1. 腎盂
2. 尿管(蠕動運動)
3. 膀胱
4. 尿道
歯科国試に出るポイント
・尿管は平滑筋 → 自律神経支配
・男性は尿道が長い → 尿路感染症は女性に多い
✔ GFRの値(100〜120 mL/min)
✔ 糸球体で濾過されないもの=タンパク質
✔ 近位尿細管での糖再吸収(SGLT2)
✔ ループ利尿薬の作用部位(NKCC2)
✔ 集合管のADH(AQP2挿入)
✔ アルドステロン=Na再吸収+K排泄
✔ PTH=Ca↑, P↓
✔ 尿崩症(中枢性 vs 腎性)
部位 主な働き 重要ポイント
糸球体 濾過 GFR=100〜120 mL/min
近位尿細管 再吸収(Na 水 糖) SGLT2で糖100%再吸収
ヘンレ下行脚 水だけ再吸収 尿が濃くなる
ヘンレ上行脚 NaK2Cl再吸収 ループ利尿薬の作用部位
遠位尿細管 Na再吸収・K排泄 アルドステロン
集合管 水再吸収 ADH→AQP2挿入
尿は 濾過→再吸収→分泌 で作られ、
ホルモンが遠位尿細管と集合管で微調整する。
歯科国試では 電解質・薬理とセットで問われる。