TeethON塾長です。
今回は腫瘍マーカーについて徹底解説します!!
腫瘍マーカー(tumor marker)とは、特定の“がん”の存在・増殖によって体内で増える物質(タンパク・酵素・ホルモンなど)で、血液や尿で測定できる指標。
→分かるかそんなん!!
からだの中に “がん” ができると、がんがポロポロ出す “ゴミ” みたいなもの。その “がんのゴミ” が血の中にふえるから、お医者さんは血をちょっととって、調べるのよ!!
✔ 1. がんのスクリーニングと完全言いきれない。
感度・特異度が低い → 国試で必ず問われる誤答ポイント。
✔ 2. 診断の決め手にはならない
腫瘍マーカー↑だけでは「がんです」と断言できない。
✔ 3. 治療効果の判定と再発・転移の早期発見に使う
腫瘍マーカーの最重要用途=治療経過のモニタリング。
✔ 4. 良性疾患でも上昇することがある
炎症・喫煙・肝疾患などでも上昇する → 「偽陽性」。
① 糖蛋白系
CEA:消化器がん(大腸がん)、喫煙で上昇
CA19-9:膵がん、胆道がん
CA125:卵巣がん(漿液性腺がん)
② ホルモン・蛋白系
AFP:肝細胞がん、胎児性腫瘍
hCG:絨毛癌、精巣腫瘍(セミノーマ以外)
③ 酵素系
PSA:前立腺がん(特異性高い)
NSE:神経内分泌腫瘍、小細胞肺がん
PIVKA-II:肝細胞がん
④ 糖鎖抗原(CA 系)
CA19-9/CA125/CA15-3(乳がん)
⑤ その他
SCC:扁平上皮がん(子宮頸部、頭頸部)
CYFRA 21-1:肺扁平上皮がん
ProGRP:小細胞肺がん
β2-MG:リンパ腫、多発性骨髄腫
特に歯科で重要なのは 扁平上皮癌系マーカー:
腫瘍マーカー 上昇するがん
SCC抗原 口腔癌(特に扁平上皮癌)
CYFRA 21-1 頭頸部癌、肺扁平上皮癌
NSE 神経内分泌癌、唾液腺腫瘍の特殊型
※口腔癌の診断は生検が原則。腫瘍マーカーは経過観察の補助。
✔ 1. 治療効果判定(化学療法・放射線治療の評価)
腫瘍が小さくなるとマーカーも低下。
✔ 2. 再発・転移の早期発見
術後フォローで最重要。
✔ 3. 病勢の評価
上昇スピードで腫瘍の勢いを推測。
『腫瘍マーカーだけでがんを診断』 → 誤り
『正常だからがんではない』 → 誤り
『スクリーニング目的で一般住民に測る』 → 非推奨
腫瘍マーカー=がんの補助診断・治療効果判定
スクリーニングには不向き(PSAだけ例外的にやや有用)
口腔癌は SCC・CYFRA21-1 が上昇
AFP:肝がん、hCG:絨毛癌、CA19-9:膵がん、CEA:大腸がん
「マーカー↑=必ずがん」ではない(炎症でも↑)
歯科医師国家試験は全身を診ることができる歯科医師を育成しようとしています。
TeethON講師陣は全身医学を得意とする講師達で構成されているので、お気軽にご相談ください🙇♀️