TeethON塾長です。今回は国試、CBT頻出問題。 上皮の分類について、119回国試予想問題を解説します。
118D11.「正常な血管内皮はどれか?」
a. 移行上皮
b. 重層扁平上皮
c. 単層円柱上皮
d. 単層扁平上皮
e. 単層立方上皮
✅ 正答:d. 単層扁平上皮
● 定義
血管内皮(endothelium)は、血管の内面を覆う上皮様細胞層で、**単層扁平上皮(simple squamous epithelium)**に分類されます。
● 構造と特徴
細胞は非常に薄く、ガス・栄養・老廃物の交換を容易にする。
細胞間結合が強固で、透過性を調整可能。
内皮細胞は血管新生・炎症反応・凝固抑制などにも関与。
● 代表的な分布
動脈・静脈・毛細血管 →単層扁平上皮
肺胞(Ⅰ型肺胞上皮) →単層扁平上皮
胸膜・腹膜・心膜(中皮) →単層扁平上皮
🚫 誤答の検討
a. 移行上皮 尿路上皮(膀胱・尿管・腎盂)
→血管には存在しない
b. 重層扁平上皮
→口腔・咽頭・食道・膣など 摩擦部位に存在、血管には不適
c. 単層円柱上皮
→消化管(胃・小腸など) 吸収・分泌機能、透過性低い
e. 単層立方上皮
→腎尿細管・甲状腺濾胞など 再吸収・分泌用で血管とは異なる
🧩 定義
被蓋細胞(umbrella cell)は、移行上皮の最表層にある大型のドーム状細胞です。膀胱などの尿路に存在し、上皮が伸展・収縮しても尿が逆流しないよう機能します。
🔍 特徴
細胞膜に**ウロプラキン(uroplakin)**を有し、水透過を防ぐ。
充満時に扁平化、排尿後に立方状に戻る。
複数核を持つことがあり、尿路上皮癌(移行上皮癌)の発生母地。
🧬 存在部位
膀胱 →移行上皮(尿路上皮)(被蓋細胞が最表層を覆う)
尿管・腎盂 →移行上皮(伸展性が高い)
単層扁平上皮:血管内皮、肺胞、中皮
単層立方上皮:腎尿細管、甲状腺
単層円柱上皮:胃・小腸・子宮
多列線毛上皮:気管・精管
重層扁平上皮:口腔・食道・皮膚・膣
移行上皮(尿路上皮):膀胱・尿管・腎盂
1. 血管内皮=単層扁平上皮(定番問題)
2. 移行上皮+被蓋細胞=尿路限定構造
3. 「円柱・立方・重層」と混同しないこと
4. 膀胱上皮が「伸展に対応する」=移行上皮を選択
「上皮は“形+機能+臓器”で覚えるのが鉄則」
血管内皮は拡散効率を最大化する単層扁平上皮、
一方で膀胱のように伸縮に耐える移行上皮+被蓋細胞という構造的対比を意識すると記憶が定着します。
CBT・国試では以下のような問題が頻出です:
「膀胱の上皮」→移行上皮(被蓋細胞あり)
「血管の内面」→単層扁平上皮
「気管上皮」→多列線毛上皮
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https://pathology.or.jp/corepictures2010/00/c08/06.html